2011年8月26日金曜日

失業時代

本屋に行って、本を漁っていたら【失業】の本を見かけた。


一時期低下していた失業率が増加して5%台になっている。
 特に若年層の失業率が増えていて、いわゆるフリーターが増えている。
その本では失業者の実例を多く載せていて、それを読んで考えた。



失業にはいくつかの要因があるが、
1.学校を出て、就職ができない例がかなりある。
高卒であろうが、大卒であろうが変わらない。
2.せっかく就職した会社を早々に辞めてしまう。
就職しても上司が気に入らないとか、自分の希望する職種に就けないとか、
不満があるとすぐやめてしまう。
3.ある程度仕事をしていても会社の経営状況が悪くて
倒産や縮小による解雇で失業してしまう。
そうなるとさらに条件の悪い会社に転職するか失業する。

失業した彼らは仕事が見つからないまま、アルバイトに就くことが多い。
アルバイトによっては結構収入になるのでそのまま、フリーターとなってしまう。
ところが、その収入は安定せず、また将来の高収入につながるのも難しい。
30歳前後になってあわてて仕事を探しても
それまでにキャリアとして残せるものがつみあがってないので、
さらに就職は難しくなっている。そのままずるずると…

彼らが仕事が決まらなかった理由を見ると、
1.何ができると聞かれて、答えられない。
2.こんな成績じゃねとバカにされた。
3.こんな仕事は嫌だとか、会社が小さすぎるとか、より好み

役に立つ人
一方会社の側では人は余っているし、足りない。
長期雇用が前提になっているので、社内失業が増えている。
不要な人材は抱え込んでいるが、役に立つ人材がいない。
だから、もう役に立たない人は一人も入れたくないが、
役に立つ人は何人でも欲しい。

例えば抜群に売れる商品を考えることができる人は何人でもいる。
でも情報化が進んでいる会社は事務職なんか一人もいなくてもこなせる。
言われたことだけやっている人は一人もいらない。

ここ10年で仕事の質が大きく変わっている。
失業している人たちはどうもそこのところが分かっていない。
決められた仕事を指示通りにやれば済む仕事はなくなっている。

いわゆるミスマッチだ。

理由は情報化と国際化だ。
パソコンが普及し、一人一台が普通になった。
これで事務作業はほとんどいらなくなった。
にもかかわらず、事務員募集を掛けると百倍以上の人が集まる。

90年代に共産主義が行き詰まり、みんな資本主義経済に転換した。
その結果、単純作業は外国に行き、外国から安価な商品が流れ込んできた。
いままでどおりにやっている会社は軒並み、おかしくなって、
体質を変えるか、廃業するか、海外に出て行った。

会社も生死の境をうろついているようになり、
雇用労働者の収入や安定を考える余裕もなくなった。
生き残る会社は国際化か技術力を磨いてナンバーワンになるしかない。
社員にも同じものを要求する。

国内会社は賃金単価の低いサービス業になる。
さもなければ、派遣等の間接雇用になり、
労働者の賃金はさらに低下し生活の長期的展望を失った。

高収入を長期的に獲得するためには自ら思考し、試して、
うまくいかなければ原因を考えて
さらに何度も試して、よりうまくやる方法を考えることができる人
そして、そのための自己投資を惜しまない人
そういう人を会社は求めている。


一方学校の中の人たちは20年前と全く同じ思考方法である。
だから学校に長くいると、子どもたちは20年前と同じ
自分で考えることができない人になる。

脱ゆとり教育で授業内容は増えるばかり。
つまり、学校で覚えることは誰かの指示を待って
その通りできると、よくできました丸で、終わり。
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そこを工夫している授業があることは知っているし、
学校環境での一部の先生の努力には頭が下がるが、
親も子どももそんな先生を自由に選ぶことができない。
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それで、君は何ができると聞かれても答えられない。
というより、考えたこともない。
試験問題なら正解が答えられますと言われてもねぇ。

この成績じゃ無理だねと言われて
そうですかと言って引き下がる人間は会社はいらない。

「でも、私にはこういう力があり、御社の為には
こういうメリットがあります。私を雇わないと競合会社に
行って、その会社で実力を発揮するかもしれません。」

ぐらいのことをはったりでも力強く主張すれば、会社は考えるはずだ。

ところが学校で、そんな主張を強くするといじめられるし、
先生にも疎まれる。だからそういう「あくの強い発言」はできなくなる。

もうひとついいことを聞いた。
最初の就職活動のときの注意点。
この人が自分の隣で一緒に仕事してもいいかを、採用担当者は考えるそうだ。
学校の成績はあまり重視しないとその人は言っていた。
これも学校で隣が競争相手の環境で育つと共同作業が難しくなるだろう。

仕事がつまらない
また仕事が気に入らないからと辞めていたら、
いい仕事があっても雇ってくれない。
仕事を選ぶ人はその理屈がわかっていない。

気に入らない仕事でも、その仕事を素晴らしい仕事に
変えるために、一心に努力し、工夫していると
その仕事自体が面白くなるし、
そうやって成果が上がってくると、
それを見ている人がもっと面白い仕事をやらせたくなるのだ。

つまらない仕事だからと、いい加減にやったり、逃げていると、
やりがいのある仕事もその人から逃げて行く。

学校に行くと、やりがいがある勉強を見つけても
それを一心にやると言うことは許されない。
数学が面白いからと100点取ってもそれ以上とれない。
ほかの科目が0点なら、平均点は30点とか20点になってしまう。
そうなると先生は数学はもういいから英語をやれと言うだろう。

色々なことをまんべんなくやっていると、何に対しても集中できない。
集中する癖がないと、仕事に対しても集中できない。

学校に適応するほど、失業の可能性が高くなる。
日本の失業は構造問題なので、今後さらに高くなることが考えられる。



ホームスクーラー(アンスクール)は与えられないので、
いつも次に何をやるかを考えている。
必要があれば調べる。
いつも何か考えている。集中している。
ときにいつまでもボーとしている。

人と遊ぶ時は話し合いが基調で、
必要があれば親、兄弟や友達に主張をするし、妥協もする。
いじめは全く経験しないし、 誰とも喧嘩することなく、すぐ仲良くなる。
だから、失業をしないし、したら自分で事業を起こすだろう。

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4 件のコメント:

銀龍 さんのコメント...

博士号所持者や大学院卒・・職のない人もいます。今、アメリカは厳しいです。私の住む都市はまあまあですが。

>ホームスクーラー(アンスクール)は与えられないので、
いつも次に何をやるかを考えている。
必要があれば調べる。
いつも何か考えている。集中している。
ときにいつまでもボーとしている。

昨日むすこが静かにしてるな~と思っていたら、なにやら色々書いた、メモ帳を持ってきて悲しそうな顔で「ママ、やっぱりNuclear waste(原子力廃棄物)は、どうにもならないよ。埋めても地震とか来たりしたら危ないし、スペースに飛ばすのもアトモスフィア(大気圏)で爆発したら危険だし、今、人間ができるのは、Nuclearパワープラント(原子力発電所)をすぐにシャットダウンすること、ソーラーパワーとかに変えること。Nuclear wasteは10サウザウンドイヤーズもずっと危ないんだよ。」
これ、原発事故以来、数ヶ月、息子がず~っと悩んでいること。自由な時間がたくさんあるからこそ、考える時間があるんです。
どうしたら自分が本当の正義の味方になれるか?とかドリーミーなことも考えています。

>人と遊ぶ時は話し合いが基調で、
必要があれば親、兄弟や友達に主張をするし、妥協もする。
いじめは全く経験しないし、 誰とも喧嘩することなく、すぐ仲良くなる。

近所の子供たちに意地悪されたとき、立ち上がって「意地悪するなら僕は遊ばないよ。」と言っていました。強くなれるのは、常に親の愛情を感じているからだと思うんです。
ホームスクーラー同士ではディベートで解決しています。

chibimikan71 さんのコメント...

アメリカも失業者多いですね><
周りにも、昨日まで仕事していたのに突然会社がなくなった!という人が少なくとも先月だけで2人います。(それでも、またすぐに働き口が見つかるのはきっと彼らの売込みが上手なんだと思います。)

>ホームスクーラー(アンスクール)は与えられないので、
いつも次に何をやるかを考えている。
必要があれば調べる。
いつも何か考えている。集中している。
ときにいつまでもボーとしている。

我が家はまだまだ自分で調べるところまでは行きませんけど、時々は絵本の中で見たことや、他で聞いたことと新しいことを一生懸命にリンクさせようとしています。そうやって、少しづつ自分の世界を広げていっているのを見ると、やはり親や学校の都合で学びのスピードをコントロールするのはすごく不自然に思えますね。

とうはん さんのコメント...

銀龍さん
ホームスクールやっていると子どもが自信を持って行動しているのがよくわかります。学校は子どもの自信を潰そうとしているとしか思えません。
学歴は最初の就職には多少効果があるかもしれませんが、その後は知性と情熱だけが人を引き上げることができると思います。

chibimikan71さん
実はうちの子も自分で調べるところまでは行っていません。^ ^;
それでも自分が学んだことを色々と関連付けています。知識と知識を自ら関連付ける作業をすることにより、概念として確立させることができると思われます。知識は概念にまで昇華した時初めて知性となるのです。
学校では知識をぶつ切りのまま覚えこまされていて、自信を持って知識を仕事に生かすことができないのではないでしょうか。少なくとも、私は学校の勉強は社会では役に立ちませんでした。

銀龍 さんのコメント...

今日、もうすぐ18歳になるアンスクーラーのお母さんと話をしました。息子さんは大学に行かないと決めて、お母さんの起こした会社の手伝いをしながら会社経営を学んでいます。将来は企業を起こすつもりらしいです。とうはんさんの記事とリンクしてるわ~って思いながら話をしていました。
アンスクーラーの親は子供のありのままを受け入れてる。だから、子供も自信があるんでしょうね。