2011年8月3日水曜日

原子力発電所事故について

福島原発の事故以降、広範囲に汚染が広がっていて、いまだ収拾が取れそうもない。今日のニュースでも福島原発の敷地内で10シーベルトを記録したとされているが、それ以上現在のガイガーカウンターでは計測不能だと言っている。それにもかかわらず避難地域の縮小を検討していると言う発表は到底納得できない。

色々なところで疑問が出ているが、少し整理をしてみたい。
1.避難地域について
2.東電はいずこ
3.マグニチュード9.0の謎
4.気象庁の怪
5.冷却放水の行くえ
6.牛肉汚染の不思議
7.やらせの問題

1.避難地域について

放射能汚染地域

 左の地図は群馬大学の早川由紀夫教授が作成した放射能汚染地図だ。これを見ると避難地域を半径20Kmなどと決めているのが馬鹿げていることがよくわかる。

アメリカが避難指示を半径80Kmと発表したのは米軍機を飛ばして放射能値を計測した結果、アメリカの基準に従って発表したとのことである。この地図と比較した時アメリカの対処が適切だったと言うことになる。

日本が半径80Kmとすれば大量の避難民が出て収拾が取れなくなると判断したのだろうが、政府が必ずしも国民の健康を考慮して行動しているとは思いにくい。




2.東電はいずこ
福島原発の事故で大量の放射能がまき散らされた結果、小学校の校庭等が大量の放射能汚染に汚れてしまった。この土を何とかしないと子どもたちは遊ぶこともできない。にもかかわらず、東電の社員や電力会社の関係者が除染のための活動をしている様子が全くうかがえないのはなぜだろう。私の知らないところでやっているのなら、誰か教えてほしい。


3.マグニチュード9.0の謎
当初、政府はマグニチュードを8.4と発表し、それが8.6になり、最後に9.0という発表をした。島村英紀氏(地震学者)によれば、
今回のマグニチュード9.0というのは、気象庁がそもそも「マグニチュードのものさし」を勝手に変えてしまったから、こんな「前代未聞」の数字になったものだ。 いままで気象庁が採用してきていた「気象庁マグニチュード」だと、いくら大きくても8.3か8.4どまり。それを私たち学者しか使っていない別のマグニチュード、「モーメント・マグニチュード」のスケールで「9.0」として発表したのだ。 すべてのことを「想定外」に持っていこうという企み(あるいは高級な心理作戦)の一環であろう。 from放射能を天恵の海に流す六ヶ所再処理工場閉鎖を!(katsukoのブログ)

もし仮にモーメント・マグニチュードが正しいなら、過去の地震のすべてのマグニチュードを直して比較できるようにすべきだろう。断りなしに物差しが違うマグニチュードを使ったのはあくまでも今回の震災が「想定外」だと言うことにして、原発事故の補償を国が行い、東電の負担を最小限にしようと言うたくらみではないだろうか。もしそうだとすれば、今回の事故の原因が東電であっても、その被害補償を税金という形で国民に押し付けようとしていると風に受け取れないことはない。ということは我々と将来の国民は税金の無駄遣いの結果である、原発被害を全身に受けて、さらにその被害補償までしなければならないという、踏んだり蹴ったりの状況にある。

4.気象庁の怪
原発事故が起こった3月12日、政府やNHKがテレビなどで「遠くに逃げて」と発表した。原発から出た「放射能物質の灰」は風にたなびいて移動する。だから、厳密には「遠く」ではなく、「風をみて」ということにもかかわらず、その日気象庁は風向き予報を出さなかった。
その後NHKは事故から2週間ぐらいたって、「地震で風向風速計が壊れていたが、昨日から使えるようになった」として風向きの報道を始めたが、実は気象庁は風向きの予想をその時IAEA(国際原子力機関)には英文で報告をしていた。これはいったいどういうことだろう。
気象庁は「放射性物質の飛散を予測するのは文科省だ」と言ったそうだが、これほどお役所仕事がひどいとは思わなかった。こういった異常事態ではどの部署が何をするかという問題ではなく、どこであっても国民に被害が想定できた時は役所は何をおいてもその職責を果たすべきだろう。こういった気象庁はもはや必要ないのではないだろうか。だいたい天気予報だって外れてばかりだし。

5.冷却放水の行くえ
原発が水蒸気爆発をしたとき海水注入とか、消防による放水など非常手段がいくつも取られ大量の放水が行われた。これら水は一体どこに行ったのだろうか。
原子炉の格納容器にそれだけの水を貯蔵できるはずはないし、循環系冷却装置はお亡くなりになっているし、どう考えてもこの水を原発敷地内にストックできるとは思えない。そのほとんどは海に流れ出したとみていいだろう。その結果海には大量の放射性物質が流れ込み、それをプランクトンや魚が取り込み、やがて我々の口に入ってくるに違いない。
問題は水揚げをした魚の放射能値を魚市場でまったく計測していないことだ。私達は近いうちに魚を口にできなくなるだろう。

6.牛肉汚染の不思議
飼料のわらが汚染し、それを食べて牛が放射能汚染したと大騒ぎしている。元来牛は密封状態にされたラップサイレージ と言って発酵稲わらしか食べない。したがって、昨年秋から原発事故の時期まで何カ月も田んぼに放置された稲藁を、事故後に飼料用に使用することはあり得ないと思う。にもかかわらず、農家は春まで放置されていた藁をラップサイレージしたと言っている。農水省は「前年秋に刈り取って乾燥させ、ロール化し屋根付きの倉庫で保管するもの」で、今回の事態は「想定外」(大野高志・同省畜産振興課長)だったそうだが、これ信用できるだろうか。
仮にそうだとしてもこれだけ広範囲に汚染された飼料があると言うことは、他の食品に放射能汚染が広がっていると考えてもなんら不思議ではない。牛肉汚染はほかの深刻な事態から目をそらすための謀略ではないだろうか。それが何か分からないが、考えられるとすれば、まず水、そして土壌、野菜類、牛乳と米、穀物から目をそらさせるのが目的ではないだろうか。

問題なのは牛乳だろう。同じ場所で買われている乳牛から出ている牛乳の放射能値をどこも調べていない。聞くところによれば東北で取った牛乳が関西に送られて、関西の牛乳と混ぜて全国に出荷しているのではないかと疑ってる人がいる。※高速道路でタンクロー理が事故で横転して、牛乳がまき散らされたという小さなニュースがあったが、その牛乳は東北から京都に運ばれる途中であったそうだ。
ということは、買うとき産地を確認しても役には立たないことになる。例えば牛乳の箱に印刷している産地は牛乳を箱に詰めた工場の場所であり、搾乳した酪農場の場所を書いているわけではない。


さらに不安になるのは米である。コメは収穫の秋を迎える。果たして東北のコメは売れるだろうか。多分、売れないだろう。そうなると採れた米をすべて処分して、それを国が買い上げることは現実問題として不可能に近い。他のコメと混ぜて売るしかないのではないだろうか。そうなったとき私達はそれを識別できるのだろうか。

米の件につき興味深いページを見つけたので紹介しておく。
土壌肥料学会のHPによれば&
Cs-137とKはイネ体内では比較的類似した挙動を示す。作物に吸収されたCs総量のうち玄米に移行した割合は12~20%(津村ら1984)である。 糠部分で白米より高い濃度にあることが知られており(Tsukadaら, 2002b)、白米のCs-137濃度は玄米に比べ30~50%程度低いとのことである。
今年のコメについては玄米より白米の方が危険が少ないと言うことのようだ。
《追加》
とにかく福島以外の地域がこれから心配すべきものは食品を通じた内部被曝である。放射能汚染した食品を摂取することで内部被曝するとその食品を食べ続ける限り、蓄積され、体にダメージを受ける。癌ばかりでなく、鼻血、下痢、喉の痛みだけでなく抵抗力の低下により、全身病気のデパートになると言われている。これは銀龍さんが教えてくれた。

問題は放射能が匂いも味も病原菌もないから、医者でもよくわからない、だから薬も効かないと言うことだ。またガイガーカウンターがようやく市場に出回って買えるようになってきたが、4,5万とか10万円クラスでは食品に当てても感知はできない。つまり、根本的にどうしても自衛できない。最後はその場から逃げるしかないと言うのが事実だ。
それでもガイガーカウンターを買うつもりである。 買うにあたって、使い方を調べたらとても分かりやすい漫画を見つけた。参考にして購入するといいかもしれない。


このままでいけば福島県は大変なことになる。そして日本も。

私はとりあえず、関西地方か九州まで逃げるほうがいいと思うが、問題は食品が日本中をめぐっていて、産地を見てもわからないことだ。だから日本中どこに逃げても安全ということはない!

それでも子どもに罪はない。子どものためここ数年
日本を脱出するしかないかもしれない。
危機的状況である。


7.やらせの問題
九州電力のやらせ
経産省主催で佐賀県で行われた玄海原発の再開に関する説明会は、地元の人が7人という異様な説明会で、現場は公開されず、ネットでだけみることができるという変なものだった。しかも、経産省の説明会に九州電力が組織ぐるみで社員に「玄海原発再開賛成」のメールを出させた。

保安院のやらせ
経済産業省原子力安全・保安院が国主催のシンポジウムで電力会社に「やらせ」を依頼した問題で、元担当課長が2日、取材に応じ、四国電力に参加者の動員を要請したことを認めた。また、動員要請が常態化していた可能性も示唆した。

このことは日本の政府官僚の致命的欠陥を露呈したものと思われる。ことに公平な立場で原発を管理すべき保安院のやらせは、すべての国家的事業に純粋な意味での制御がきいていない。

「国民は馬鹿だから、原子力発電のなんたるかわかっていない。説得するのは無意味で、適当に世論を誘導しておけばいい」と考えているのだろう。それに、専門家もマスコミ(テレビも新聞)も調子に乗って一緒に戯けていた。大東亜戦争のときとまったく同じ構図だ。

学校秀才に牛耳られた国家は次第に衰退するだろう。


事のついでに教育基本法の改正の為のタウンミーティングでのやらせを取り上げておく。

2006年9月2日。青森県八戸市で開かれた「教育改革タウンミーティング」で、内閣府などは、教育基本法改正案に賛成の立場で質問するよう」こともあろうに中学校の校長先生に依頼した。

依頼の文章

「タウンミーティングの質問のお願い」

1)質問を依頼する。
2)内閣府から以下のとおり発言の仕方について注意があった。
 <1>できるだけ趣旨を踏まえて自分の言葉(せりふの棒読みはさけてください)
 <2>「お願いされて」とか「依頼されて」と言わないで下さい(あくまで自分の意見を言っている、という感じで)

日本政府の内閣府は校長に嘘を言えと指示したのか。
依頼を受けて発言した中学校の校長は嘘をついたのではないか。
嘘をついたのでなければなぜこそこそやって、ばれると謝るのか。
嘘がいけないと生徒には教えていないか。
それでも教育者なんだろうか。

日本中をご都合主義が吹き荒れている。

6 件のコメント:

銀龍 さんのコメント...

この記事も印刷して読ませていただかなくちゃ。(実はPCで文章を読むのが苦手な私)

これからは体内被曝が怖いですね。主食がやられると日本はどうなってしまうんでしょう。特に細胞分裂の激しいお子さんたちに、安全な食べ物を確保できるのか心配です。

まずはこの情報です。現時点でこれでは、これからが思いやられます。
▼表示どおりのコメは3分の2
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110802/k10014650121000.html

とうはん さんのコメント...

表示通りは60%よりもっと少ないだろうと思っていました。わかんなきゃなんでもありなら中国産を笑えませんね。

私はiPhone持っていますが電話以外にほとんど使っていません。息子が時々ゲームするために使っています。どうもIT苦手なんです。

chibimikan71 さんのコメント...

もやもやしていた疑問が、こうして箇条書きにまとめていただいてすっきりしました。

私は、今直ちに子供を守るためにするべきことと、すぐには結果には結びつかないけれど、声をあげ続ける事で変えていけることの2つがあると思っています。

子供を守るために、住む場所や食生活は何よりも優先して安全を確保しなければならない問題ですよね。ご都合主義に振り回されるのは時間がもったいなさ過ぎる・・・!多くの親達は今必死で、自分達の手でできることをしようともがいているんだと思います。
中には、子供を守りたいのに何をしたら良いのか分からなくて泣き崩れる母親もいる、と聞きました。

最近、どうやったら私達の声が、きちんと上の方々に届くのか、と考えています。そして、一人ひとりがもっと社会の動きに関心を持って、意見を持つことの大切さもひしひしと感じています。知らないから何も出来ない、というのでは、社会に属しているとはいえないし、知るための努力をすることは私達の責任でもあるのだな、と今さらながらに感じました。

ということで、ドイツの風向き予報も終了してしまったことですし、気象庁にお願いをしてみることにしました。
もしよろしければ一緒に要望をだしてみませんか?
https://jma-net.go.jp/cgi-def/admin/C-101/opinion/postmail.html

銀龍 さんのコメント...

>中国産を笑えませんね。
日本人は正直な国民だと思っていました。

そうそう、この記事の一部を息子に話しました。
「ママ、Nuclear自体は悪くないんだよ。ただ人間が扱うにはTooパワフルなんだよ。廃棄物の処理もできないのに使い始めるなんておかしいよ。」と、英語と日本語を交えて熱く語っていました。

一時は廃棄物を火星に飛ばしたらどうかなど、深~く考えていました。

思慮深いのは、テストを受けていない成果だと思います。よい成績をとるための暗記中心の勉強をしていないからですね。ホームスクールをしていると、疑問に思ったり、調べたり、悩んだり、考えたりする時間が、たくさんあって、いいですよね。

しかし、これからの日本の食が心配ですね。

chibimikan71 さんのコメント...

とうはんさん、コメント見つけて載せていただいてありがとうございました。

このコメントを書いたすぐ後に、気象庁宛に要望を出したんですよ。翌日にはお返事を頂いて、その内容はといえばものすごく丁寧な言葉で書いてあったのですが、要は風向きを予測するのは気象庁の管轄ではなくて文科省の管轄です、ということでした。それも、もっと上の組織での指示があってできることであり、また気象庁でも独自に行うことは予算の無駄になるということから無理です、というようなことでした。
それから、「原発事故後の、気象庁の風向き予想に関するうわさは、事実無根ですのでお気をつけください。」とも書いてありました。このお気をつけください、の意味が、私にはどうしても理解できません。

もっとしっかりと物事を判断でき、自分の言葉や頭脳を使って国をリードできる人材が育って欲しいです。

とうはん さんのコメント...

chibimikan71さん、凄い行動的ですね。私はそこまでやりませんでした。

でも気象庁の回答が完璧に想像通りのところが笑えますね。国民の生死がかかっているとき予算の無駄を云々する場合じゃないでしょ。だいたい文科省が風向きの予想をするための機器類を用意するなら、気象庁が持っている機器を使った方がよほど予算がかからないと思わないんでしょうか。役所の領分の方が国民の安全より大事なんです。

日本の学校システムで優秀だと思われている人たちが官僚に入って出世し、こういった愚にもつかないバカげたことを平然と言い放つ。学校制度の弊害を端的に暴露したと言えます。

悲しくて泣けてきます。