2015年1月31日土曜日

自尊心の破壊

いつも叱られている子はいつも誰かに叱られないかおびえている。そういう子どもはコントロールがしやすいので、他人の言いなりになることが多い。でも親から無条件に愛されている子どもは自尊心が強く人のいうことに無条件に従わない。

しかしそういった自信家ばかりいると先生は教室を維持できなくなる。そこで教師は子どもの自尊心をつぶすために評価を使う。そうして子どもに自分の価値は自分ではなく、専門家による評価に左右されるということを教え込む。

それでも教師に従わない時は学校は子どもの両親に成績表で点数や生活態度を報告する。評価が低い子の親は進路に響くことを怖れて子どもに教師の価値観に従うように教えたり、叱ったりする。その結果、子どもは親を信じるよりも教師の権威に従うべきだと思い込むようになる。

これは企業が消費者に不満を抱かせ、そこから需要を掘り起こすのと似ている。こういった教師の客観的(に見える)評価の積み重ねにより、子どもの自尊心は大きく左右され、自分の未来は他社の評価にかかっていると考えるようになる。

自己評価はビジネスや哲学の世界では重要な要素であっても、学校教育では全く問題にされていない。

自分にどれだけの価値があるのか、それは他人が決めることであり、自分の評価を自分がしてはいけないのだ。

0 件のコメント: