2014年1月6日月曜日

海外のフリースクール

2014年が開けました。あけましておめでとうございます。
久しぶりに書き込みをします。

昨年は私たち家族はアメリカとカナダとイギリスに旅行し海外のフリースクールを見て回りました。といってもわずかですが。

まずアメリカではサンフランシスコにおいて(フリースクールではありませんが)サマースクールに半日だけ息子一人で入ってきました。次にデトロイト郊外のクロンララスクールに行き、さらにまだ開校前でしたがカナダトロントのリーチサドベリースクールに、そしてボストン郊外のサドベリーバレースクールを見て回りました。ほかにサンフランシスコとマジソンでホームスクールの仲間と交流しました。そして、一度日本に戻り、今度はイギリスレインストンのサマーヒルスクールを訪問しました。

とにかく猛スピードでクルクルと回ったので目が回る一年でした。そんなこんなで日本に帰ってもバタバタと忙しくてこのホームスクールクラブにまで手が回らず、申し訳ありませんでした。

結論から言えば息子はイギリスに行くことを選択しました。ほかのスクールより特別素晴らしかったわけではありませんが、ほかのスクールには寄宿舎がなくて親子で引っ越しをするしかなく、それは大変難しかったからです。

また日本のサドベリースクールに在籍しているのでそこを抜けることも息子にとっては大問題でした。ですから、最初にアメリカのスクールの話を持ち掛けたときは言下に嫌だと言いました。

それでもアメリカへは一家で移住することも視野に入れて大陸をレンタカーで横断縦断しました。

まずホームスクールをアメリカの国内でやることについてはほとんど不可能という結論になりました。なぜかといえばホームスクーラーには就学ビザが降りないとクロンララスクールから聞きました。そうなると観光ビザとなりアメリカでは3か月に一回日本かヨーロッパに移動し戻ってこないといけません。三か月ごとに飛行機に乗って移動するのでは息子も落ち着いて生活はできないと思うのです。

クロンララスクールでは就学ビザを出すことは出せますといわれましたが、寄宿舎がないので親が一緒に現地に滞在する必要があり、しかし親の就学ビザか就労ビザなど長期ビザがなければ子どもを置いてアメリカを出入国する必要があります。夫婦どちらか片方がアメリカに息子と同行し、もう一方が3か月以内に日本から来て、入れ替わりにもう片方が日本に帰国する、それを繰り返すことも真剣に検討しました。


最後にサドベリーバレースクールに行きました。そこはかなり理想的な環境で息子が海外で過ごすには最適と考えましたが、就学ビザが出せないといわれ、ホームスクールと同様の問題で断念するしかありませんでした。

この時点ではクロンララにするつもりでしたが、仕事の関係で移住することはむつかしいのでもう一つサマーヒルスクールも検討することにしました。

日本に帰り、英国レイストンのサマーヒルスクールと連絡を取って11月に訪問しました。そのスクールには寄宿舎があり、諸外国から滞在している少年少女が滞在していて、さらに日本人のスタッフやメンバーもいました。そのため言語的な混乱もなくかなり詳しく話を聞くことができました。ちなみに外国の子どもは9歳から11歳までしか受け入れていないとのことでしたが、息子は9歳で問題はありませんでした。-なお年齢制限の理由は9歳未満では母国のアイデンティティが失われ、12歳以上では公立校の悪しき習慣がスクールにとって障害になるそうです。
日本から英国への移動は息子を成田空港まで送れば、航空会社が面倒を見てくれ、到着したヒースロー空港でスタッフが待機していて一緒にスクールまでバスで連れて行ってくれるそうです。帰りも同様だそうです。

サマーヒルでは初日に親子3人とスタッフで話をし、翌日息子が一人でスクールに行き、私たちは近くの海岸で散歩をし昼過ぎにスクールに戻りました。その間息子はほかの子どもたちとブルドッグという鬼ごっこをしたり、ドラムを教えてもらったりして過ごし、昼も一人で食堂に入ってメニューから一つ選んで食べたそうです。その後親子でスクールミーティングに参加して話し合いのやり取りを聞くことができました。スタッフとメンバーが結構激しく論争しているのに感動しました。もっとも内容は全く分かりませんでしたが。

サマーヒルと私たちとの話し合いをした結果「あなたの子は理想的で問題は全くないからいつでも受け入れます。いつにしますか?」と言われました。
問題は息子の意思ですが、帰国してから息子に「サマーヒルスクールに行くかい」と聞いたとき「おそらく」と答えて、その後何回も「一人で行って生活するんだよ」と確認しましたが、別に意思は変わっていないそうです。理由を聞くとまず英語を使えるようになりたい、他にたくさんの仲間がいて、自分がやりたいことができる環境や設備がそろっているからと答えました。
これで決まりで、息子はとりあえず4月から1学期だけイギリスのサマーヒルスクールで暮らし、夏休み日本に帰り、続けたければまたサマーヒルに戻ることにし、18歳までは通うことができます。いつでも無理だと思えばやめてもいいと伝えました。

ちょっと息子が羨ましいなと思いました。

なぜ海外かは次回書きたいと思います。

1 件のコメント:

Kachima さんのコメント...

素敵ですね☻★
私も日本で教育するならホームスクール、でも海外もいいなと思っています☻
マレーシアに留学していたときに、韓国人の男の子に会いました。その子は同じように小学校半ばからマレーシアの寮に入ってインターナショナルスクールに通っているという子でした。
理由としては、マレーシアのインターナショナルスクールは韓国に比べて安いということと、本当に多国籍の国の人が集まるアジアの国マレーシアなら、アジアだし安心ということがあるようです。

英語を合理的に勉強できて、たくさんの国に友達を作って、とても楽しそうだと思いました☻

世界的に観て、お子さんを海外で育てるという選択をする家庭は少なくないのではないでしょうか?

今の時代、SkypeやFacebookもありますし、It's a small world です(≧∇≦)

日本の学校のように窮屈じゃないと思うのでうらやましいです☻★

自分らしく生きて〜^o^