2010年9月5日日曜日

日本の歴史


ホームスクールというと親がすべて教えないといけないという印象をもたれる。そんなことはない。基本的に自分で調べて考えればいい。と思う。

しかし、まだ幼い間は、子どもは家にいて、親に聞くしかない。聞かれた親は何かしら答えないといけない。こっちは学校へ行ってから何十年もたっているから、聞かれてもとっさに答えられない。

布団で並んで寝てから聞かれた。

子:歴史教えて。
父;なんだい。
子:鎌倉幕府の前は何? 
父:うっ >_<; えーと、室町かな。(室町は鎌倉の後だよ)

子:じゃその前は?
父:えーと、南北朝だっけ。(南北朝は鎌倉と室町の間だろ、たく)

子:じゃさ、江戸時代の前は何?
父:ちょっと調べてみる。・・・・・・安土桃山だ。(そのくらい常識だろ)

子:鎌倉時代はだれが始めたの?
父:(これは、自信を持って)源頼朝だよ。
子:で、鎌倉時代には何があったの?
父:うっ、えーと、えーと、義経が奥州藤原家に逃げて・・・・・
父:それから、確か元寇の役とか・・・・・(役はいらない、文永の役と弘安の役)

こんな調子で、しどろもどろ。確か、日本史は授業受けたよな。でも、全然覚えていない。覚えているのはいい国作ろう鎌倉幕府ぐらいなもんだ。妻にも聞いてみたが、大同小異だった。

学校の先生も大変だなと思ったが、よく考えるとホームスクールの場合、本人の関心の赴くままに進めていくもので、何が飛び出すか全く予想がつかない。決まったカリキュラムで準備すればいい学校の先生とは違うかもしれない。

息子は大人は何でも知っていると思うから、なんだ知らないのかみたいな目で見る。お父さんも何でも知っているわけではないんだよ。知らないことの方がはるかに多いんだと説明すると、そうなんだと言っても、それでも容赦なく聞いてくる。 

子:縄文時代について教えて。
父:縄文というのは縄の模様のことで・・・・・・・・・
父:住宅は竪穴住居で・・・・・・

これで弾切れ。

子:ふーん、で、縄文の次は?
父:弥生時代だよ。
子:その次は何?

次はなんだっけ。 息子は寝てしまった
深夜、ネットで年表を見て即席でお勉強。

翌日、弥生の次は古墳時代で、と聞かれもしないのに付け焼刃で説明した。
が、息子は突然、明治は何があったのと聞いてきた。
そこまで調べてないよ、お父さん子どもの頃は明治維新までしか教えてもらってないんだ。
その後も大正から昭和、平成まで聞かれた。
息子は本を読んで説明されるのを嫌がるから、うろ覚えの記憶を手繰りながら悪戦苦闘の毎晩になっている。
日本の歴史なんか知らなくてって仕事に困ることなんかない、と妻にぼやいたら、その通りだねと笑ってなぐさめてくれたが。

少しずつ馴れてきて、息子はよくわかっていないから正確に話さなくてもいい、それより大きな流れだけ話し、今から1000年前とか500年前ぐらいで十分だと分かってきた。
日本の歴史も調べているうちにだいぶ詳しくなってきた。しばらくすると、父では飽き足らなくなって、自分で調べるようになるだろう。せめて、せめてそれまでの間のやりとりを楽しむことにしよう。

言葉
子どもは学校においてその感情生活は無視されている。さらにいけないことに、それが抑制されている。(略)感情的に一方に偏った教育をされたものは、決して心の寛い人物になることはできない。」A.S.二ール

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