2011年7月25日月曜日

アメリカのホームスクール (by銀龍)

アメリカの教育の選択肢
 アメリカは日本と違って、私立学校、オルタナティブスクール、ホームスクール、チャータースクールなどたくさんの教育の選択肢があります。私たちの選んだホームスクールは、「子供を学校に通わせないで育てる。」というアメリカ、イギリス、カナダなどの多数の先進国で合法の教育法であり、現在約200万人以上の子供がホームスクーラーとして生活しているといわれます。(申請が不必要な州もあるのではっきりとした数は不明)
 選択理由は家庭によって違います。思想、宗教、英才教育、学習障害、一度学校に通ったが子供にあわなかった、私立の学校に通っていたが不景気のためホームスクールに切り替えたなど、多様です。

アメリカのホームスクールの法律
 全ての州で合法ですが、州によって法律が異なります。厳しい州では、親の資格が問われたり、学習記録を提出する、テストを受けるなどの義務があります。それに対して、申請すらも必要がなく何の規定もない州もあります。

 私たちの住む州は、必修科目と学習時間は決まっていますが、学習記録の提出やテストを受ける義務がありません。教育委員会などに出向くことも、電話で会話することもなしです。親の資格も問われません。申請は年に一度。方法は、オンラインアプリケーションで、1分もかかりません。

法律について詳しく知りたい方はHSLDA(Home School Legal Defense Association
)のホームページを参照してください。http://www.hslda.org/laws/default.asp

ホームスクール支援
1)公立学校による授業:私の住む地域の公立学校では、ホームスクーラーが受講できる教科があります。(我が家は利用していません)
2)ホームスクールグループ:各地に宗教ホームスクールグループ、非宗教ホームスクールグループがあり、情報交換や、親や子供の企画した、勉強のグループ、ボランティア、レクレーション、スポーツ、アート、演劇、フィールドトリップなどの活動が行われています。もちろん強制はなく、好きなことを選択して参加します。
3)充実した公共施設:私たちの住む街は学園都市で、教育施設が整っていて、図書館、大学、ミュージアム等で、ホームスクーラーに限らず全ての子供に、教育的なイベントが無料で提供されているため、それを利用しています。全国の中でも図書館のシステムが優れていて、本が一人100冊まで借りられミーティングルームも無料で使用できます。
4)ホームスクーラー特典:ホームスクーラーは、本屋、クラフトショップ、コンサートホールなどでの割引が適応されます。
*政府からの援助金は無しです。


学習法
学習法も多様です。インターネットではホームスクールの“カリキュラム”や“オンラインコース”に関する情報はもちろん、多くの有用な情報を得ることが出来ます。
私の住む都市では、ホームスクーラー専用の様々な習い事もあります。
また、ホームスクールには“アンスクール”という、カリキュラムを使わず、子供が興味のあることを自由に学習するというメソッドもあり、我が家ではこのメソッドを採用しています。
このようにホームスクールでは家庭の方針や、子供にあった学習法が選択可能です。

大学入学
全国の全ての大学が、ホームスクーラーを受け入れています。元ホームスクーラーの熱心な学習態度が評価され、ホームスクーラーを優先する大学もあるほどです。もちろん、世界の大学ランキング1位のハーバード大学も偏見なしにホームスクーラーを受け入れています。
高校生の年代でテクニカルカレッジや大学の授業に参加し、大学の単位を 、とり始めるホームスクーラーも少なくありません。
この原稿は銀龍さんの依頼でとうはんが投稿しました。

2 件のコメント:

とうはん さんのコメント...

アメリカはいいですね。大人になるまでに多様な道があって、子どもたちに選択の自由が許されているみたいです。

日本は自由主義国家だと言われていますが、子どもたちには選択肢をほとんど用意されていません。だから子どもは誰でも学校へ行くのが当たり前だとされていて、異なる才能を持つ子どもは不登校になるしかなくなります。そしてその子たちは怠けもの扱いされて引きこもってしまうのではないでしょうか。人材の国家的損失であるとなぜ思わないのでしょうね。

日本がアメリカのようになる日は来るのでしょうか。

銀龍 さんのコメント...

投稿ありがとうございます。今度は自分でできるようにがんばります。
日本は教育後進国です。とうはんさんのようなパイオニアが少ない!
給食に汚染牛・・これでも立ち上がっている親が1割!とは。
不登校生が13万人の国は他にないでしょうね。
こちらでは不登校と言う言葉を聞きません。
日本にも教育の選択の自由を~!とみんなでさけべば国家も動くかもしれませんが。