実は息子はデモクラティックスクールに半年前から通い始めました。
そのスクールはすべてを子どもたちの話し合いで決めるため、勉強する子もいればいない子もいるという、ある意味好き勝手しています。最もほとんどの子は遊ぶことに忙しくて勉強なんかしちゃいません。
自分としてはホームスクールのほうがいいと思っていたんですが、息子がどうしてもと言うので行かせています。
そこでは朝のミーティングがあり、メンバーの子どもたちが話し合いをしてルールを決めています。例えば、帰る前にみんなで掃除をするとか、出したものは出した人が責任を持って片付けるとか、スクール内の決まりごとはすべてメンバーが決めています。
スタッフとしておとなが一人か二人いますが、基本的に採決には参加しません。ただまったく参加していないわけではなく、ミーティングのとき議題の提案とか参考意見は出すようです。
息子に聞くとミーティングは面白いらしいです。らしいというのは朝のミーティングに保護者は参加しないので見たことがないからです。
でもデモクラティックスクールにも優れた点は多数あり、メンバー同士の話し合いで決着するので、おとなが関与する部分は多くありません。スタッフもメンバーの支持がなければ解雇されてしまいます。つまり、小さいときから自分の考えたこと、参加して決めたことの責任は自分に帰ってくるという体験をします。この民主的な決定方法は家庭ではなかなかやりにくく、どうしても親が誘導し決めてしまいがちです。またいろいろな齢や性別、人種が参加してくるので、刺激の多さから言えばホームスクールより大きいと思います。特に兄弟が少ない子どもにはその刺激はたまらない面白さでしょう。
スクールに迎えに行くとメンバーたちが掃除をしています。家でもやればというと「そうねえ」といいながらやりません。
また「やめて」と言われるとやめないといけないと言う決まりがスクールにはあります。本人がふざけているつもりでも、受けている側が嫌だと思えば、やめさせることができるということです。
今朝、息子が私にいつまでもちょっかいを出してやめないので、「やめて」と言いましたが、やめませんでした。それでスクールでは「やめて」と言われたらやめないといけないんじゃないのと言いましたが、息子はスクールと家は違うと言うので、何でと言うと、「じゃ、家で決めたルールはスクールでも守らないといけないの」と言われてぎゃふんとなりました。妻は両手を叩いて喜んでいました。
息子はスクールでは遊んでばかりです。何で勉強しないのかというと「そんな暇はない」といわれました。ジャどこで勉強するんだというと「家でお父さんから教わるから、いい」といわれました。
私がホームスクールがいいと考えている理由は「退屈」です。スクールはどうしても遊びに忙しくて退屈してボーっとすることが少ないと思うのです。人間の知性の元は知識だと思います。知識はいくら集めても知識の集合に過ぎず、知性にも知恵にもなりません。(原発事故で科学エリートが全員右往左往するだけだったという報道でも分かりますね)
知識を知性にするためには「沈思黙考」が大事だと思うのです。頭の中で獲得した知識の相互関連を組み立てる作業が沈思黙考ではないでしょうか。(座禅もそうなのかもしれません)それがスクールでは遊びが忙しくてボーっと考えている時間が持てないような気がするのです。
退屈な時間はとても貴重だと思っています。その間に知性が熟成されると思うのです。
いろいろ考えると一長一短でどれがいいと決め付けられませんが、座って先生の言うことを覚えるだけの学校へ行くよりははるかにいいと考えています。
4 件のコメント:
うちの子、お友達といるのも大大好き♪なんですが、忙しすぎて一人の時間がないと、機嫌が悪くなります。一人で地下にこもって演技したり、本読んだり、物語を書いたり、ほけ~~っと何か考えたり。。白昼夢の人。。
日本はホームスクーラーが少ないから、デモクラティックスクールのようなところで、子供と接するのは大切だと思います。(金銭面で余裕があれば:こちらのデモクラティックスクールは授業料が半端じゃなく高いです。)!それに、そういう学校だったら、毎日通わなくても良いだろうし、なんといっても遊ぶだけだったら、ホームスクーラーのプレイデーっぽいし。
私たち親も口出ししないようにしています。(する人もいるんで困り者)
おとといは、公園にある手押しメリーゴーランドでぐ~るぐ~る、全員気持ち悪くなるまで回っていました。
これからはTake it easyにしようって、言い合ってました。ほっとくと失敗で学ぶんですね。
さあ、張り切って自転車乗りに行ってきます。
久々のコメントです。
暫く日本を離れていましたが、その間ネットからも離れていたので、読む記事がたまっていて楽しく読ませて頂きました^^
今日の記事の内容は私も良く考える事です。
我が家は年子で、2人仲良くべったり遊んでると思ったら、堪忍袋の緒が切れる程の強烈なケンカをする、という毎日の繰り返し。
1人がやりたい事をしだすと、もう1人がちょっかい出し集中力も中途半端になってしまう事ばかり。
1人で何かをする時間やボーっとする時間が取れないのです。
退屈が続けばどんな事を子ども達は考え出すのかな?
とアンスクールを始める前はワクワクしてましたが、実際は遊びとケンカばかり。
しかも悪い事に、家にはテレビがあり(テレビ好きの祖父母と同居のため)見せないよう試行錯誤しているのですが、遊びがつまらなくなったり、私が外出するとその隙に見てしまうのです。
とうはんさんの言う退屈な時間、ボーっとする時間はこの家にいる限り難しいなと考えていたところです。
それに、日本を離れていた間に、子どもを学校に通わせていないという噂が立っていたようで、近所の人が私達のいない間に祖母に確かめに来たとの事。
そんなこんなで一旦はアンスクールに納得した祖母も、世間体が気になるのでしょう、私達が帰国するなり、やっぱり学校行かないっておかしい・・・と言い出し、
祖父も日本にいるなら学校に行くようにと言ってきたので、学校に行かない選択をしたことについて再度色々話したけど、平行線です。
同居している家族に否定されるのは精神的に疲れますね。
学校側からはとても有難い言葉をもらい、全部1人で背負い込まないで、いつでも遊びに来てください。お互いに良い関係でいられるように、配布プリントや勉強の進み具合などもお伝えしたいので、連絡し合いましょう。
と声をかけられて、こちらが学校に通わせない選択をしたことが申し訳ないくらい校長も担任の先生達も親切でした。
親切ではあったけど、一体この平凡な母親がどの様に2人の子どもを教育していくのか?????????????????
と?マークいっぱいの顔でしたが・・・・。
すみこさん達の住むアメリカにはホームスクーラー仲間がいて本当に羨ましいです。
ホームスクールが浸透している事も。
我が家は何だか孤立した感じです。
なので、とはんさん!近々遊びに行っても良いですか?都合の良い日を教えて下さいね。
すみこさん、
アメリカのデモクラティックスクールは会費が高いようですが、日本も結構高いので躊躇している人は結構います。でも周囲にホームスクーラーが多くいるので特に行く必要はないと思いますね。
テンモーさん、お帰りなさい。
タイでは子どもたちはどんな遊びをやっていたのですか。今度聞かせてください。
仲良く遊んでいたり喧嘩したりは兄弟がいれば普通だと思います。そのうちどちらかがそれに飽きて相手にしなくなると思いますよ。時期が来れば必ずそうなります。親の仕事は待つことだと思ってます。
お母さんやお父さんの反対は大変対応に苦慮しますよね。うちの場合は特にそんなことはなかったのでたいしたアドバイスはできないかもしれませんが、粘り強く説得し、頑として譲らないといずれあきらめると思います。
テンモーさんが遊びにおいでになるのはうちは大歓迎です。日付のほうは妻からご案内を差し上げます。
家族の反対をどう対処するかも近いうちに書くつもりですが、あまり経験がないのでピントはずれになるかもしれませんがその点はご容赦ください。
お子さんたちともお会いするのを楽しみにしています。
テンモーさんおっひさしぶりです。
祖父母。。難しいですよね。先日主人の実家へいったら、おばあちゃんが息子に「ベイビーのスペルいってごらん?」とか始まっちゃいました。息子は、わっけわかんね~しって顔してました。
テレビ、私の実家も主人の実家もいつもONですよ。困ります。同居だと良いこともたくさんありますが、テレビだけは困った~ですね~。
愚痴、いつでも聞きますよ~~ん。私も愚痴りたいこと色々ありますよ!!きゃ~。
メールなり電話なりスカイプなりしましょうね~。どこでもドア~が一番良いんだけど~。
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