理由は、子どもがより自分らしく育つことができると信じているからである。
アメリカの調査ではホームスクールの子どもの方が全国平均より30%成績がいいという結果が出たそうだ。
学校へ行くと、気分の良しあしにかかわらず定時に教室に行かないといけない。日本では遅刻をすると校門で殺されることもある。校門圧死事件のときは期末考査(試験)だったそうだが、そもそも試験を受けないといけないのはなぜだろうか。学業成績を筆記試験の紙一枚で評価し、何が分かるのだろうか。それでも成績が悪いと先生から、お前は何点でひどく遅れていると発破をかけられる。先生、あんたの教え方が悪いんだとはとても言えない。
私は点数の競争が学校制度の諸悪の根源だと思う。
学校あるいはクラスという閉鎖社会で競争すると、自分が努力するよりは人を引きずり落とすほうが効率がいい。「勉強している?」と聞かれて、「してない」と答える単純なやり方から、ひどいいじめまで人を蹴落とす戦略である。この戦略を取るほうがすべての授業の内容をきちんと覚えて、正しく答える努力より、簡単に成果が上がる。
このために学校に行くと他人を引きずり落とす方法を中心に神経が行き、小学校、中学、高校とそのための陰湿な工夫を重ねる。勉強が面白いと思った子どもにはほかの子どもが執拗にいじめる。そうならないために、自分も一緒にいじめに参加する。これが学校でいじめが一向になくならない本当の理由だと思う。みんなで寄ってたかって足を引っ張り合っているのだ。だから、子どもたちの成績は下落する一方なのだ。
言いかえるとこれは学校の本質にかかわる問題で、個別の学校や教師の問題ではない。ましていじめをする子どもの問題ではありえない。
ホームスクールなら競争する相手は誰もいないから自分の興味のままに好きなだけ学べる。だから環境のいかんを問わずに成績が上がることになる。それにいじめられることもないから明るく子供らしく成長できる。いいことばかりだ。
小学6年の女子が自殺したが、生前、 『もしもひとつだけ願いが叶うなら?』というところに、『学校を消す』と書いてあったそうだ。一番責任を感じるべきは親だ。自殺されてから学校にクレームを持ち込む前に、「どんなに遠くてもいいから学校を変えて」と言って来た娘を、守ってやれなかったことに痛切な思いを感じてほしい。彼女は親へのプレゼントの為のマフラーで首をつったそうだ。これは親に対する痛烈なメッセージだったのではなかったろうか。 (合掌)
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