ホームスクールをやる人が少しずつ増えてきている。
しかし一方、ホームスクールに拒否感を持つ人は多い。
というより、そんな選択肢があると言うことすら知らない人がほとんどだろう。
外国、ことにアメリカではホームスクールをやっている家庭は増えてきた。
すでに200万世帯を超えたらしい。
なかでもキリスト教関係者の宗教的理由が多いようだ。
そのアメリカでも、古くはホームスクールをやって
刑務所に入れられた父親がいたらしい。
繰り返し法廷闘争をやっているうちに徐々に公認されてきたようだ。
一方、日本のホームスクーラーは、300人から1万人の諸説がある。
確たる集計はまだどこでもされていないようだ。
私は3000人ぐらいだろうと踏んでいるが、
その半数以上はキリスト教関係だと思われる。
日本でのホームスクーラーは不登校からの移行が多いようだ。
小学校入学時からホームスクールを選ぶのはごく例外的だと思われる。
これには日本人の自由に対する考え方が色濃く反映されていると思われる。
残念ながらアメリカと日本とは法制度も、社会慣習も
違いが多くてすぐに参考にならない。
それではなぜ、ホームスクーラーがホームスクールを選ぶのか、考えてみたい。
学校へ行くことにはどんなメリットがあるのだろうか。
1.公立の学校へ行けば授業料もいらない。
2.勉強の専門家である教師がみんな教えてくれる。
3.友達に困ることもない
4.昼間、子どもの面倒をみる必要がない。
5.最低でも学歴をつけてあげられる。
一方、ホームスクールにはこんなデメリットがある。
1.親が子どもに勉強を教えないといけない。
2.家庭教師をつければ費用がばかにならない。
3.友達ができないのじゃないか。
4.社会性が持てないんじゃないか
5.辛抱を覚えないんじゃないか
6.何某学校卒業という学歴が持てない。
それにもかかわらず、ホームスクールでやる理由はなんだろうか。
1.子どもの人格形成を他人任せにしたくない。
2.何十年も問題になっているのにいじめがなくならない。
3.教師による虐待、体罰が一向になくならない。
4.学校または教師の持つ価値観を強制される。
5.学校で勉強したことが社会で役に立っていない。
6.子どもの自己主張が否定される。
7.学校という閉鎖社会で社会性が育つとは思えない
8.辛抱するだけの人生を送らせたくない。
端的にいえば、公教育に対する不満である。
このブログではそのあたりを詳しく語り合いたいと思っている。
言葉
「我 々はどのような知識が(子供達に)将来必要であるかを予測することはできないのだから、前もって教えようとするのはばかげている。我々は(子供達が) 学ぶことが大好きで学ぶことが上手い人間になるように仕向けるべきである。そうすれば、将来学ばなければいけないことが出てきた時に、学ぶことができるで あろう」ジョン・ホルト
2010年8月25日水曜日
ホームスクールを考える
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