2013年5月22日水曜日

若者の夢

15~34歳の世代で死因の第1位が自殺となっているのは先進7カ国では日本のみだそうだ。世代を通じても日本の自殺は異常に高い。日本の青少年のいじめや体罰、大人でも倒産など、比較的簡単に自死に至る。日本は宗教的に自殺に対する罪悪感が薄いというのはあるだろうが、それにしても自殺がこれほど多いということは何かしら日本独特の原因があると考えることができるだろう。

なぜか?、それを考えてみたい。

2013年5月17日金曜日

英語について考える


私は英語が苦手である。

それでも7月にはアメリカに家族を連れて行くつもりだ。妻も息子もほとんど英語が話せないので私におんぶにだっこである。その私が英語を苦手としている。

それで、練習のため英会話喫茶なるところにに行って、そこの人から上手だと褒められた。先方の営業的お世辞であると受け取っておくけど何とか話はできた。

私の父は英語が流暢で仕事で外国人と日常的に話をしていた。まだ小さい私に英語を教えるといって張り切っていたが、私が「もうお父さんに教わるのは嫌だ」と言い出して止めてしまった。

今となってはとっても惜しいことをしたと後悔している。

その後学校を通して英語は苦手なままであった。それでも何とかしようと英語の本はかなり買ったが最後まで読み切れないでどれも積んである。(挫折の歴史である)
それにも懲りずにマークピーターセン氏が書いた「実践、日本人の英語」という本を本屋で買った。この本が面白かったので「日本人の英語」と「続日本人の英語」をアマゾンで買って読み切り、次に「痛快!コミュニケーション英語学」を頼んでいて、届くのを待っている。

この本を読んで、生まれて初めて英語やアメリカ人の考え方が少しわかってきた、と同時に面白いと感じた。若い時この人から教わっていたら人生はまるで変っていたかもしれないと思ったが、私より若い人だからありえないことだけど。^ ^;

私が英語が苦手になったのは一つは親や学校の教え方がうまくなかったせいだと思っている。いずれも覚えられない私に叱責や赤点で責めるだけで、教え方を工夫する気は全くなかった。(人のせいにすな!と言われそうだが)

人には何でもすぐ覚えられる人と何度も繰り返さないと覚えられない人がいる。早いか遅いかはともかくどちらにしても覚えれば使えるようになる点では同じ事だは誰も考えない。責めたてることで覚えると考えていることが不思議でならない。

ひょんなことで作ったパソコンのソフトが売れて、この際だからとアメリカに語学留学に行った。その前は外国人を見るといつも凍り付いていた。語学留学というとたいそうな感じに受け取れるかもしれないが、たった2か月テキサスの大学の「外国人のための英語教室」で教わっただけなので、英語教育全体から見れば歯糞みたいなものに過ぎない。

その街には日本人はたった一人しかいなくて英語が話せないと食事すらできなかった。教室では英文法から何から授業はすべてが英語で(あたりまえだけど)、最初の授業では頭が真っ白になっってしまった。その後もついていくのに必死だった。しかも寮に入って巨魁な黒人と同室になり毎日英語で話をせざるをえなかった。(相手にしないで勉強していると怒って手あたり次第ものを投げてる)

そんな中で2か月過ごすと日常の生活には困らなくなった。3年もいたらアメリカで暮らすことも不可能ではないと思ったが、事情あって2か月でそこを離れてニューヨークに移動した。そこでは日本人がごろごろしていて日本人同士で遊んで歩くほうが忙しかったので英語はそれ以上うまくなることはなかった。

日本に帰ってきてからは、英語を必要としない仕事をしていたので、まったくというぐらい英語を使うことはなかった。それでも28年たった英会話喫茶では英語はそれほど忘れていなかったのは不思議なことだ。


英語留学で学んだことは英語で話をするときに英作文なんてやっている暇はないということ、英語で聞いたらそのまま英語で考えながら答えないと会話にならないということだった。
日本の学校のように英語を日本語にして、答えを英作文していると会話が途切れてしまい相手にしてくれない。同じ意味で日本の英会話教室も大同小異で役に立たない。

相手の言うことをすぐ真似して言い、間違えていたら相手が指摘してくれるし、そしたら直せばいい。これを何度も繰り返しているとだんだんコツをつかんできた。

私は日本で10年勉強するより日本人のいないりアメリカの田舎に2か月いるほうが英語が使えるようになると思っている。そういう意味で日本の学校の英語教育はさっぱり役に立たないだけでなく、英語学習の障害になっていると思う。

最大の理由は学校制度にある。

学校では何千人もの子どもたちに個性の差などないかのように同じ速度で覚えることを強要している。次に日本の学校の英語教育は英語を使って生活もしたことがない教師が誰かに教わった通りに教えて、それと違う表現を間違えと決めつけている。これが日本人の間違えた英語がはびこる原因になっている。このことはマーク・ピーターセンの著書に詳しい。また、明治維新以来の英文読解に重点を置きすぎていて外に打って出ていくという気迫にかける。

英語は手段でしかないので、日本人が教えていることが間違えていると思う。いま日本では外国人教師は日本人英語教師の助手でしかない。そして日本人教師の教える英語の間違えを指摘すると嫌がられるのでみんないやになって国に帰ってしまうとのことだ。その結果日本人の英語は国際的に最低レベルを維持している。

子どもは人口の20%だが、未来の100%だ」と言ったのはイギリスのブラウン首相だったが、今の子ども達はいずれ日本を背負って世界を相手に仕事をすることになる。その子供たちの英語の力は先進国の中で最低水準に終始している。

私は今後20年の間に日本経済は衰退の一途をたどり、まともな生活をするには世界を相手にするしかなくなると思っている。にもかかわらず日本の子ども達は強制的に「覚えるほど使えなくなる英語」を毎日勉強している。世界に通用しているのは日本を見限ってアメリカに留学したか、外国人の仕事を選んだ人たちだけである。

繰り返すが、私は自分の子どもの将来を考えると学校教育にゆだねる危険を冒すことはできない。あまりに画一的で、閉鎖的で、自己保身的で、子ども達のそして日本の未来を考えていないと思うからである。

私が息子にとてもブロークンな英語と忘れかけてる算数と数学を教えている。最近は漢字に興味が移って漢字の書き取りを教えてほしいといっている。

私は決して無理強いしないことと叱らないこと、わからないと何度でも同じことを教える。それでもわからない時は分かるまでさかのぼって教え直すことにしている。英語はもう教えられなくなってきて、アメリカのM君からスカイプを使って教わっている。息子はそれが楽しみになっているようだ。

私たちがアメリカに行く目的は息子の将来を見据えてのことである。

2013年4月18日木曜日

TED動画 教育関係

引き続きTEDのビデオです。

バンカー・ロイはインドで大学を出て何にでもなれる将来を捨てて、貧しい村に入り新しい大学「裸足の大学」を作りました。この人も世界中の貧困を解決するための研究をして新しい考えを広めたのです。


ここでもおばあさんが大活躍します。男はだめですねぇ


こちらは12歳の少年がiPadのアプリを作ってそれを講演している映像です。ちょっと凄い!



キャメロン・ヘルドは6歳の時クリーニング店を相手に商売したそうです。彼は学校はまともに出ていませんが、会社を興すような人は変わり者で学校教育にはついていけないといっています。



デニス・ホンのロボットの話ですが、最後のほうにケン・ロビンソン卿のことが引き合いにされています。勉強も研究も楽しくなくちゃできないといっています。


以上とりあえず4本です。また見つかったらここに載せていきます。

2013年4月16日火曜日

ケン・ロビンソン卿


おなじみケン・ロビンソン博士による講演ですが、アニメを組み合わせていてとても面白い。 
あまりによくできていて感心してしまいます。

教育の枠組みの変化
 

字幕を表示させると英語の勉強にもなりますね。
この動画は一度見て面白いと思ったのですが、その後見つけられなくなっていて、ここに載せておきます。

ケン・ロビンソンのビデオはすでに何回か載せていますが、ここにまとめておきます。

学校教育は創造性を殺してしまっている

教育に革命を


私が知る限り3点ですが、ほかにあれば教えてください。

2013年4月15日月曜日

スガタ・ミトラの実験

インドの教育科学者のスガタ・ミトラは教育に教師はいらないのではないかという画期的な考え方を見つけ出した。
彼は優秀な教師や学校というのは一番必要とされている地域に存在しないということに気づき、色々な実験を重ねた結果、インターネットとお婆ちゃんがいれば子どもたちは自分で学んでいくということを発見した。




面白いのでぜひ見て感想をください。

追加です。



2013年3月1日金曜日

アマゾンUSAでお買い物

息子に電気回路のおもちゃを買ってあげようといろいろと探したが、日本にはいいものがなかった。それでアメリカのアマゾンUSAを見てみると安くていいものがいっぱいあることに気がついた。

そこでアマゾンUSAから買おうとしたところ日本には送ることができないと断られてしまった。アメリカの友達に頼む手もあるが何かと手数をかけてもらうのも申し訳ないと、調べてみたところスピアネットという会社がアメリカで買った商品を日本に送ってくれることがわかった。

iPad miniのケースも日本にはほとんどない上に高いが、アマゾンUSAはずっと安くて種類も豊富で気に入ったものを見つけることができた。都合5点ばかり購入し、スベアネットに送るように手配をした。

ちなみにiPad用のスタイラスペンはボールペンもついていて1セントだったので、まとめて50本頼もうとしたら送料が3本以上だと高くなることが分かったので2本だけにした。

全部そろってからまとめて日本に送るようにスピアネットに頼むと直ちに手配をしてくれて、5日ほどして届いた。
届いた商品
梱包も上手にまとめていた。で開いてみたら安いと思って買ったNゲージの機関車がDCCのデコーダーだけだった。写真見たときは機関車だと思ったんだけど何でだろう。うーん、英語が未熟です。

息子が帰ってきて早速電気回路Snap Circuits Jr. SC-100を組み始めた。
電子回路
水の科学Clean Water Science
完成したろ過装置と2年前に買った顕微鏡
Clean Water Scienceには中に日本語の解説もついていてよかった。
息子に感想を聞くととても面白いといってくれた。手間隙かけた甲斐があったというものだ。

なお参考までに、かかった転送料は以下のとおりだった。
 送料:$28
 転送手数料:$33(5荷物同梱) 
 1荷物目:$9 
 2荷物目以降:$24 (4荷物 / $6)
 合計:$61

P.S. 英語が未熟ですのところを息子が繰り返し読んで、それ以降私が英語を訳してあげても怪しいと思ったら自分で辞書を引くようになりました。喜ばしいのか.........(^ ^;)

2013年2月24日日曜日

Hackschooling Makes Me Happy

すみこさんのお勧め動画です。

 13才のアンスクーラーの素晴らしいスピーチです。





Dear Chibiちゃんがスクリプトを探してくれたので載せます。ーすみこ

[Logan LaPlante - 13 Year-Old - Hackschooling Makes Me Happy]
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
When you are a kid, you get asked this one particular question a lot, it really gets kind of annoying. What do you want to be when you grow up? Now, adults are hoping for answers like, I want to be an astronaut or I want to be a neurosurgeon, you’re adults in your imaginations.
Kids, they’re most likely to answer with pro-skateboarder, surfer or minecraft player. I asked my little brother, and he said, seriously dude, I’m 10, I have no idea, probably a pro-skier, let’s go get some ice cream.
See, us kids are going to answer something we’re stoked on, what we think is cool, what we have experience with, and that’s typically the opposite of what adults want to hear.
But if you ask a little kid, sometimes you’ll get the best answer, something so simple, so obvious and really profound. When I grow up, I want to be happy.
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
For me, when I grow up, I want to continue to be happy like I am now. I’m stoked to be here at TedEx, I mean, I’ve been watching Ted videos for as long as I can remember, but I never thought I’d make it on the stage here so soon. I mean, I just became a teenager, and like most teenage boys, I spend most of my time wondering, how did my room get so messy all on its own.
Did I take a shower today? And the most perplexing of all, how do I get girls to like me? Neurosciences say that the teenage brain is pretty weird, our prefrontal cortex is underdeveloped, but we actually have more neurons than adults, which is why we can be so creative, and impulsive and moody and get bummed out.
But what bums me out is to know that, a lot of kids today are just wishing to be happy, to be healthy, to be safe, not bullied, and be loved for who they are. So it seems to me when adults say, what do you want to be when you grow up? They just assume that you’ll automatically be happy and healthy.
Well, maybe that’s not the case, go to school, go to college, get a job, get married, boom, then you’ll be happy, right? You don’t seem to make learning how to be happy and healthy a priority in our schools, it’s separate from schools. And for some kids, it doesn’t exists at all? But what if we didn’t make it separate? What if we based education on the study and practice of being happy and healthy, because that’s what it is, a practice, and a simple practice at that?
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
Education is important, but why is being happy and healthy not considered education, I just don’t get it. So I’ve been studying the science of being happy and healthy. It really comes down to practicing these eight things. Exercise, diet and nutrition, time in nature, contribution, service to others, relationships, recreation, relaxation and stress management, and religious or spiritual involvement, yes, got that one.
So these eight things come from Dr. Roger Walsh, he calls them Therapeutic Lifestyle Changes or TLCs for short. He is a scientist that studies how to be happy and healthy. In researching this talk, I got a chance to ask him a few questions like; do you think that our schools today are making these eight TLCs a priority? His response was no surprise, it was essentially no. But he did say that many people do try to get this kind of education outside of the traditional arena, through reading and practices such as meditation or yoga.
But what I thought was his best response was that, much of education is oriented for better or worse towards making a living rather than making a life.
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
In 2006, Sir Ken Robinson gave the most popular Ted talk of all time. Schools kill creativity. His message is that creativity is as important as literacy, and we should treat it with the same status.
A lot of parents watched those videos, some of those parents like mine counted it as one of the reasons they felt confident to pull their kids from traditional school to try something different. I realized I’m part of this small, but growing revolution of kids who are going about their education differently, and you know what? It freaks a lot of people out.
Even though I was only nine, when my parents pulled me out of the school system, I can still remember my mom being in tears when some of her friends told her she was crazy and it was a stupid idea.
Looking back, I’m thankful she didn’t cave to peer pressure, and I think she is too. So, out of the 200 million people that have watched Sir Ken Robinson’s talk, why aren’t there more kids like me out there?
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
Shane McConkey is my hero. I loved him because he was the world’s best skier. But then, one day I realized what I really loved about Shane, he was a hacker. Not a computer hacker, he hacked skiing. His creativity and inventions made skiing what it is today, and why I love to ski. A lot of people think of hackers as geeky computer nerds who live in their parent’s basement and spread computer viruses, but I don’t see it that way.
On LYBIO.net you can find - The Largest community of text-script-video blogging service. http://www.lybio.net
Hackers are innovators, hackers are people who challenge and change the systems to make them work differently, to make them work better, it’s just how they think, it’s a mindset.
I’m growing up in a world that needs more people with the hacker mindset, and not just for technology, everything is up for being hacked, even skiing, even education. So whether it’s Steve Jobs, Mark Zuckerberg or Shane McConkey having the hacker mindset can change the world.
Healthy, happy, creativity in the hacker mindset are all a large part of my education. I call it Hackschooling, I don’t use any one particular curriculum, and I’m not dedicated to any one particular approach, I hack my education.
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
I take advantage of opportunities in my community, and through a network of my friends and family. I take advantage of opportunities to experience what I’m learning, and I’m not afraid to look for shortcuts or hacks to get a better faster result. It’s like a remix or a mash-up of learning. It’s flexible, opportunistic, and it never loses sight of making happy, healthy and creativity a priority.
And here is the cool part, because it’s a mindset, not a system. Hackschooling can be used anyone, even traditional schools. Soo what does my school look like? Well, it looks like Starbucks a lot of the time, but like most kids I study lot of math, science, history and writing. I didn’t used to like to write because my teachers made me write about butterflies and rainbows, and I wanted to write about skiing.
It was a relief for my good friend’s mom, started the Squaw Valley Kids Institute, where I got to write through my experiences and my interests, while, connecting with great speakers from around the nation, and that sparked my love of writing.
I realized that once you’re motivated to learn something, you can get a lot done in a short amount of time, and on your own, Starbucks is pretty great for that. Hacking physics was fun, we learned all about Newton and Galileo, and we experienced some basic physics concepts like kinetic energy through experimenting and making mistakes.
My favorite was the giant Newton’s cradle that we made out of bowling balls, no bocce balls. We experimented with lot of other things like bowling balls and event giant jawbreakers.
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
Project Discovery’s ropes course is awesome, and slightly stressful. When you’re 60 feet off the ground, you have to learn how to handle your fears, communicate clearly, and most importantly, trust each other.
Community organizations play a big part in my education, High Fives Foundation’s Basics Program being aware and safe in critical situations. We spent a day with the Squaw Valley Ski Patrol to learn more about mountain safety, then the next day we switched to science of snow, weather and avalanches.
But most importantly, we learned that making bad decisions puts you and your friends at risk. Young should talk, well brings history to life. You study a famous character in history, and so that you can stand on stage and perform as that character, and answer any question about their lifetime.
In this photo, you see Al Capone and Bob Marley getting grilled with questions at the historical Piper’s Opera House in Virginia City, the same stage where Harry Houdini got his start.
Time and nature is really important to me, it’s calm, quiet and I get to just log out of reality. I spend one day a week, outside all day. At my Fox Walkers classes, our goal is to be able to survive in the wilderness with just a knife. We learn to listen to nature, we learn to sense our surroundings, and I’ve gained a spiritual connection to nature that, I never knew existed.
But the best part is that we get to make spears, bows and arrows, fires with just a bow drill and survival shelters for the snowy nights when we camp out. Hanging out at the Moment Factory where they hand make skis and design clothes, has really inspired me to one day have my own business. The guys at the factory showed me why I need to be good at math, be creative and get good at selling.
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
So I got an internship at Big Shark Print to get better at design and selling. Between fetching lunch, scrubbing toilets and breaking their vacuum cleaner, I’m getting to contribute to clothing design, customizing hats and selling them. The people who work there are happy, healthy, creative, and stoked to be doing what they are doing, this is by far my favorite class.
So, this is why I’m really happy, powder days, and it’s a good metaphor for my life, my education, my hackschooling. If everyone ski this mountain, like most people think of education, everyone will be skiing the same line, probably the safest and most of the powder would go untouched.
I look at this, and see a thousand possibilities, dropping the corners, shredding the spine, looking for a churning from cliff-to-cliff. Skiing to me is freedom, and so is my education, it’s about being creative; doing things differently, it’s about community and helping each other. It’s about being happy and healthy among my very best friends.
[Logan LaPlante] Source: LYBIO.net
So I’m starting to think, I know what I might want to do when I grow up, but if you ask me what do I want to be when I grow up? I’ll always know that I want to be happy. Thank you.

 

2013年1月28日月曜日

続・叱ってはいけない

叱ってはいけないの続編です。

叱ると言うことについて多くの人たちが理解していることと私の理解は違います。

叱られた子どもは親に論理的に反論はできません。知性も経験も反論するには全く不足しているのです。でも反論できないから間違えていると言い切れるでしょうか。

例えばあなたが外国に一人で行き、その国の言葉がまともに話せないとき、誰かに叱られても理解できないし、どう表現していいかわからずどうしても口ごもってしまいます、そこをさらに畳み掛けられたら黙るしかありません。
あなたの子どもはそれと同じ状態なのです。叱らずに聞いてあげて欲しいのです。粘り強く、落ち着いて、親身になって。そうすればその子もほかの人たちに同じようにするでしょう。子どもを叱ればその子はほかの子のことも叱るでしょう。

子どもが大人になって叱られたとき、理不尽にも怒鳴られたときどうなるでしょうと書きましたが、私はだからこそ叱ってはいけないと思うのです。

何人かの人を雇用していたことがあります。そのとき、私が怒ったとき、おびえてしまって黙り込んでしまう人と、怒鳴り返す人と、上手に対応できる人がいました。どうしてかと思ったので、親との関係をそれぞれ聞きました。そのときわかったのはおびえてしまう人と怒鳴り返す人は親からよく叱りつけられていたことです。
うまく対応し私を納得させた人は親からほとんど叱られたことはなかったと言いました。だから叱る人を見ても何とも思わず、なぜ叱るのかと不思議に思うそうです。
それで私は自分の子どもにも叱るのをやめたのです。

また叱られても、へこんでも、それを忘れるくらいに育って欲しいとも書きました。
私は子どもは叱られたことが理解できないから忘れると思います。でも意味もわからずに叱られた嫌な思いだけは心の奥底に沈殿していくと思うのです。それが大人になって誰かに叱られたとき泥に浮かぶ泡のように浮かび上がってくることがあるのです。そのとき感情を制御できずに黙り込んだり、夢中になって反論したり、暴力を振るったりするのだと思うのですよ。

一つとても大事なことがあります。
叱られ続けた子どもは『嘘をつくようになります』。なぜ叱られているか子どもは本当には理解できていません。叱ると言うことは親(大人)の論理なのです。大人になれば理解できることも子どもには理解できないことがいっぱいあります。子どもはそんなとき頭の上を通り過ぎるのを待つしかないのです。次に同じ状況になると親の見ていないところでやります。それで後で親からとがめられると叱られたくないために嘘をつくことになります。
嘘つきは泥棒の始まりと言いますね。私も親にひどく叱られたので、嘘をつくようになりました。そうなると、親と口をきくことができなくなり、何を聞かれても「べつに」と無視するようになりました。さらに恥ずかしい話ですが親の財布から金を抜き取ることを覚えました。そのままでは犯罪者になっていたかもしれません。あるとき嘘をつき続けることができるほど頭が良くない自分に気づいて嘘をつくことをやめました。なぜか、それきり人の金には興味が無くなりました。

子どもを叱ると、どうしても連鎖をします。叱られた子どもの態度でまた叱ってしまうのです。それが又と繰り返して、エスカレートすると最後に虐待が待っています。
本当に些細な最初で自分を押しとどめないと、どこで止めるかとても難しいのです。

新聞に『叱るのをやめられない母』の投稿があり、興味深いので抜き書きします。
3歳の娘のやることが気に入らなくて、いちいち叱っていました。あるとき食卓の塩を皿に山盛りにしてスプーンですくって食べようとしている娘を見て「何をしているの、止めなさい!」と怒鳴り取り上げようとしました。ところが娘は泣きわめいて止めようとしません。困っていたら祖母が来て「食べさせて上げなさい」と言い、孫に「少しだけ食べて、おいしかったらもっと食べていいよ」と言いました。娘は喜んで口に入れ、すぐペッペッと吐き出して泣きそうになりました。周りは大笑いになりましたが、娘は二度と塩を口に入れようとしなくなりました。
「よほど危険でなければやらせてあげなさい。危険であれば目の届かないところに置きなさい。子どもを叱ると言うことは自分の配慮が足りないのだよ」と祖母は静かに言いました。


霜田静志の『叱らぬ教育の実践』と言う本に面白い話が書かれています。
どうにも手に負えない悪さをするチムという15歳の子がいて、ものは壊す、悪態はつく、人のものは盗む、誰が叱っても全くなおらなくて、ついに盗みで捕まり収容所の所長に引き渡されたそうです。所長はチムにこういったそうです。「明日からうちに来てください」と1ポンドを渡し、「明日、これで切符を買って、1時にエバーショット駅に着く汽車に乗って一人で来てください。迎えに行きますから」と言ったそうです。みんなが驚いてその金を持ってチムは逃げるに違いないと思ったそうです。でもチムはちゃんとエバーショット駅に来て所長に釣りを返して一緒に収容所に入ったそうです。
他の人がその所長に「あなただからできる。私が金を渡して『君を信用するから、明日くるように』と言ってもこないだろう」と言うと、所長は「私は信用するなんて言っていません」と言いました。つまり信用すると言う言葉自体がその子を信用していないことを表しているのです。チムは金が欲しかったのではなかったのです。欲しかったのは自分を信頼してくれる人で、その人を裏切りたくなかったのです。チムはやがてそこを出て立派な社会人として人生を送りました。
また院長は自分の財布から金を盗む子どもがいたので、その子に「そんなに金が欲しかったんだ。後何ポンドあればいいのか」と聞き、金を渡そうとしたそうです。その子はいらないと答えて、二度と盗もうとしなくなったそうです。

アリスミラーはヒットラーのことを調べて、彼が父親からひどく叱られていたのでとても権威主義的になったと言うことと、その当時のドイツ人のほとんどは親から厳しくしつけられていたので、ヒットラーを見て無条件に父親と重ねて見てしまい、思考停止してしまったと分析しています。彼女は子どもを叱るのが当然の文化がヨーローッパに二度の戦禍を招いてしまったのだと主張しています。

私は息子を叱ったことはありません。2歳の頃タイムアウトを2回やりましたが、それ以降8歳になるまで一度もやったことはありません。それでも、何の問題もなく成長しています。人からは息子の目が輝いていると褒めていただくことが多いのも叱られていないからと自己満足に浸っています。

私は一人でも多くの子どもを「教育や、叱る」と言う強制から解放したいのです。それが私に残された最後の仕事だと思っています。

2013年1月24日木曜日

叱ってはいけない

子どもは大きく力強くそして優しく育って欲しい。

すべての親の望みであろう。

でも、叱れば叱るほど子どもは小さくなる。

親が大きくなれと願って叱ると小さくなる。

本当に愛している人に誰も叱ったりしない。

叱ると言うことは、その人を支配していることになる

自分を支配している人を誰が信頼するのだろう。

本当にその人のことを愛しているなら、

その人の言うことをよく聞いて理解し

相手にわかるまで丁寧に考えを伝えようとするだろう。


だから、私は子どもを叱らない。

ただ柔らかい壁でありたいと考えている。

でも学校はそれができないのではないかと、

私は怖れている。

2013年1月10日木曜日

勉強をするということ


子どもは学校へ行くもの。日中ふらふらしている子どもはありえない。学校へ行かずして大人になることもありえない。とみなが考えている。本当だろうか。

私の8歳の息子はいわゆる小学校には行っていない。正確に言えば授業というものを受けたことがない。入学式のときいくかと聞いたが「行きたくない」と答えたのでそのままホームスクールをはじめた。その後ゆえあってサドベリーに通っているが、毎日遊んでいるだけで勉強らしい勉強はしたことがない。(毎日見ているわけではないので本当のところは分からない)

その息子のことを見ながら感じたことを書いてみたいと思う。

体罰の死


バスケット部の顧問教師から体罰を受けて高校生が自殺してしまった。子どもの親の気持ちはいかばかりだろう。私が親だったとしたなら気が狂いそうになる。なぜこんなことが起きるのかを考えてみた。

生徒に聞くと指導熱心ないい先生と評価が高く、全国大会に何度も出て有名だそうでもある。そのため顧問の教師は交代することなく長く務めていたそうで、学校の期待が伺える。その強いプレッシャーが指導教官に働き、厳しい指導が行われ、部内が閉鎖空間で集団ヒステリーの状態になる。その結果体罰が常態化しある日決壊する。

その集団内では目的のためにはルールはある程度無視してもやむをえないという暗黙の了解が横行し、この感覚は大日本帝国を暴走させた日本軍を誰にも止められなかった結果と連なっている。日本軍の新人いじめは凄まじく、兵営内で自殺者が頻発したがすべて隠されてしまったそうだ。今回も当初学校も教育委員会も隠蔽しようと画策したが隠し切れなくなって仕方なく謝った観がある。
この学校では以前にも体罰の問題を起こしたことがあり、学校や教育委員会、教育関係者全体そして保護者の間にも教育基本法の11条で禁止されているにもかかわらず成果を挙げるためには、または子どもの教育のためには体罰はやむをえないと考えている節がある。彼らにとって順法意識や子どもの人権については毛ほども考えていないのであろう。そもそも体罰にはそれを行使する側の支配欲の満足があるだけで何の効果もあがらないという研究結果も出ている(参考:たまたま)学校や教師はこのような勉強もしていないのだろうか。

このような教育界の暴走体質はどこから来るのだろうか。

日本ではある程度以上の閉鎖空間になるとその中の論理が外部社会の規則を無視して暴走する傾向がある。家庭内暴力でも社会との交流の少ない家庭に起きがちで、他人が常時出入りしている家庭では起きにくい。また日本の企業では不正を内部告発した人は社内から総すかん食らって会社にいられなくことが多い。
振り返ってみれば日本陸軍や赤軍派、オウム真理教などどれもが外部から隔絶した環境で起きている。原子力村の問題もまったく同根だろう。さらに学校に戻って、いじめの問題、指導死、登校拒否などの問題も隔絶された空間ゆえの問題も多いと思う。

そう考えるとこの問題は日本の風土から来る根源にかかわる問題のような気もする。今後学校という空間が正常に機能するためには校内に自由に出入りすることができるような制度改革をしない限り同じような問題が繰り返し繰り返し起きることだろう。でもそうなると不審者が出入りすることもありうるので痛し痒しなのかもしれない。

子を持つ親として今回の事件で思うことは、子どもの頬が腫れていたり、唇が切れているときその理由も聞かずに(聞いたとしても納得もしないで)学校に行かせることがいかがなものかということである。今の学校の仕組みから言ってそこまで学校を信じていいのだろうか。

今の学校(少なくとも日本の学校)は大変危険に満ちていると思うのだ。私にはとても怖くて行かせられない。