2011年8月3日水曜日

ホームスクール失敗例の巻

とうはんさんの過去の記事に、このようなことが書かれていました。

誰でもホームスクールが可能かといえば正直向いていない家族もある。子どもを虐待する家庭は論外だが、以下に挙げる家庭はホームスクールには向いていない。
1.厳しいしつけをする家庭

2.過保護、過干渉の家庭
3.テレビ漬けの家庭
4.親が本を全く読まない家庭
5.父親が子育てに無関心な家庭
6.自然に関心がない家庭

まったくだ~と深くうなずく私。

そこで、ホームスクール失敗例を一つ。
ご近所で、去年の9月~12月までホームスクールをした家庭の話です。お子さんは5歳と7歳。

ホームスクールを始めた理由は
1.小学校&キンダーに通わせていると、子供と過ごす時間が短すぎてむなしい。

2.先生よりも効率よく子供に勉強が教えられる自信がある。

このお母さん、私とは対照的で"主婦の鏡"のようなお方。おうちはいつもピッカピカ。手先が器用で何でも手作り。

さて、スクール@ホームを始めた彼女。問題が解けないと休み時間も無し。読書、計算問題、はたまた生活面もポイント制で、ポイントがたまると、物を買ってあげるというスクール。

彼女にアンスクールを勧めてみましたが、「上の子はアートが好きだからアンスクールにしたら、一日中、絵を描いてると思う。アーティストは特別な才能がない限り、お金が稼げない。子供たちには将来、経済的に安定した生活ができるように、役に立つ学部に進んで欲しい。全ての子供が銀龍の息子みたいに、様々なことに興味を持つわけではない。」と言われました。


2ヶ月が過ぎ、彼女の子供たちが「お願い学校に行かせて~!」ということに。このおうちのホームスクール3ヶ月ちょっとで終わってしまいました。

これ、どう思います?

4 件のコメント:

  1. 銀龍さん、またまたありがとう。
    私は勉強させるホームスクールが全く駄目とは思っていませんが、この学校信仰が骨までしみ込んだお母さんは、たんに家庭に学校を持ち込んだだけでしょう。子どもにすれば家庭が学校になってしまってどこにも逃げ場をなくしたのだと思います。早く止めてよかったですね。

    >全ての子供が銀龍の息子みたいに、様々なことに興味を持つわけではない。」と言われました。
    すべてのお母さんが銀龍さんみたいに子どもの幸福を願っているわけではない。と言われたんでしょうね。


    私たちホームスクーラーは自分の価値観を子どもに押し付けると、それが虐待になりかねないと言うことを常に意識していないといけないでしょうね。

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  2. 銀龍さん、面白いお話のシェアをしてくださってありがとうございます。

    お母さんの方は、子供と時間をたくさん過ごしたいと思ってはじめたのに、親の価値観を押し付けることになってしまい、子供達の方が逃げ出したくなってしまったのですね。

    せっかく家にいるのに、賞罰で子供を評価したりするのは、子供にとっても安らげなさそうだし、学校に行って比較されたりすることとそう変わりはなさそうな気がします。

    あと、お母さんが子供を信じていなさそうな言動が気になります。いつまでも子供をコントロールしたいタイプなのかもしれませんね。

    学校へ行ったほうが子供の一部始終に目を光らせていなくて良いから、親子関係はよくなっていたりして。

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  3. ここだけの話、実は彼女日系人なんです。(こちらで育った日本人。)日本人の教育者であるお父さん、お母さんにとっても厳しく育てられたと言ってます。学校信仰って遺伝しちゃうのかしら?

    >すべてのお母さんが銀龍さんみたいに子どもの幸福を願っているわけではない

    ありがたいお言葉です。自信をなくしたときにこの言葉を思い出します。

    >賞罰で子供を評価したりする

    勉強する目的が、物を買ってもらうとか、親が喜ぶ、良い成績をとってみんなにすごいと思われる
    ということになると、真の学びではなくなってしまいますよね。

    >お母さんが子供を信じていなさそうな言動が気になります

    お子さんは辛いでしょうね。

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  4. どう思うか。

    『人の振り見て我が振り直せ』だな。と思いました。

    このお母さんがものすごく一所懸命なのも分かるし、子供に良い将来をと思っての行動というのもよく分かります。

    ただ、ちょっとコントロールが過ぎてしまったみたいですね。

    これは私にも起こりうる事だと思いました。
    育児面だけでなく、私という人間がちょっとコントロールフリーク&努力はしないくせに完璧主義(たちが悪い)気味なので。

    『家の中がピッカピカ、手先が器用で何でも手作り。』

    この部分は、是非私にも起こって欲しいですね~。あはは。

    このお母さんはでき過ぎだったんだと思います。あと、もっと親馬鹿になっていたら良かったのかな、と。


    ホームスクールをしていて、
    『親が馬鹿だと、それだけ楽しめる。ラッキー』
    馬鹿(無知かな?)な親、親馬鹿であることが大事だと
    思うことがあります。

    お馬鹿な私が都合よく考えると↑こうなるというだけですが。



    【馬鹿な親】
    親の私も知らないことがたくさん。一緒に学べる。
    たいした知識も無い為、ちょっとした事でも新しいことを学ぶと賢くなった気がして嬉しく&楽しくなる。

    【親馬鹿】
    ホームスクールをしていく上で、ある程度の親馬鹿は必要だと思います。
    子供に期待しすぎるのはダメですが、適度な親馬鹿。

    ○○の才能があるのかしら?とか、
    ま~、すごい。将来は○○になれるかしら!

    なんて、子供をちょっと過大評価してみたり。

    親が一所懸命になり過ぎても、親が子供を本当に、ただ本当に放っておいても(育児放棄)ホームスクールは成り立たない。

    加減が難しいですね。

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